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民俗学漫談

民訴族学漫談第31回*宗教とサブカルチャー

前に、 民俗学漫談*宗教のサブカル化 - CheatCut.hatena という漫談をしましたが、今回は、宗教とサブカルチャーについて、漫談をします。 サブカルチャーにおける「聖地巡礼」の現象 漫画やアニメに、現実の宗教施設が登場したり、神仏が登場したりします…

民俗学漫談第30回*七夕

一年には二度の区切りがある 年中行事には、神様にお願い事をするイベントがあります。 願いという漢字は、頭が大きくなるところをかたどったものらしいですね。 共同体の願いは、祭でかけられますが、個人的な願いはどこでしますか。 まず、初詣があります…

民俗学漫談第29回*炭素原子

ネットワークについてです。 ネットワークは、何かと何かを結ぶものなんですが、AとBを結ぶ。 これでは、いわゆるホットラインであって、ネットワークとは呼びません。 では、AとBとCを結んでみる。 AとB、BとC、CとA。 これでネットワークになったんでしょ…

民俗学漫談第28回_現代音楽

現代美術 現代美術もサブカル化しているように見えます。端ばかりつついて、中心がない。 個人的に現代美術はおもしろいと思うんですよ。参加してみたいくらいで。 でも、メインカルチャーとしての美術がどうも前面に出てきませんね。 美しいもの、崇高さで…

民俗学漫談*映画

映画と祭 映画ができてから、カーニバルの昂奮がなくなりました。 映画で昂奮するわけです。カーニバルよりも安全ですからね。 映画の形式は、演劇の舞台と同じですね。同じ構造を持っています。 演劇は、祭の再現ですから、映画もその構造を継承している以…

民俗学漫談*学校の形式

学校という代わりを作り出すシステム で、そんなわけで、近代以降、国民国家の成立に合わせて学校を作りました。 その学校という場を作るのに、用いたモデルは、別に寺子屋じゃありませんよ。あれはコンテンツは参考にしたんでしょうが、形式は違います。 学…

民俗学漫談*学校の成立

学校という制度の先鋭化が一つの物に集中させる 学校で、同じ考え、同じ価値観を押し付けて行ったら、皆同じ考えになるでしょう。 言わずもがなで、それが第一にあります。 それよりも深いのは、「仲間外れ」を怖れる心理をあの場が植えつけているからです。…

民俗学漫談*売れるものの集中

便利なメディア 小説が売れない。と。私の話じゃないですよ。 全般的な話です。 小説が売れない、イコール、読まれない。と言うことにすると、まずは、今は、自分を表現する手段、自分の内面を探る手段が増えて、優秀な人たちが文学の側に入ってこなくなった…

民俗学漫談*年神とサンタクロース

時間的なよみがえり 神社に参拝することは、魂のよみがえりを意味しますが、その空間的なよみがえりの場とともに、時間的なよみがえりの時があります。 そう、正月です。 大晦日から正月に変わるときは、世界が生まれ変わる時なんですよ。 だから、みんな、…

民俗学漫談*神饌

今回の漫談は、神饌(しんせん)です。お供え物ですね。 民俗学漫談のポリシーとして、細かいことを言っても仕方がない。 お供え物のバリエーションを伝えるのが目的ではなくて、お供え物とは、何なのか、それは、どういう行いなのか。ということを漫談します…

民俗学漫談*宗教の世俗化

宗教の世俗化ということがいつの時代にも言われていますが、こんなのは、「最近の若者は」という話と同じです。 宗教は、聖なるものを世俗化したものなんだから当たり前です。 そんなことはわかっているんですよ。 判っている上で、のっていくわけだから。 …

民俗学漫談*マレビト

今回は、思い出話をします。 中野新橋の駅から十分少々歩いたところに「川島商店街」という商店街があります。長さが一キロくらいですかね。端の方は、大江戸線の西新宿五丁目駅の方も近い。いったいいつごろかあるのか調べたことはありませんが、私のこども…

民俗学漫談*蕩尽のバリエーション*ハロウィン

蕩尽とは 蕩尽(とうじん)。民俗学のキーワードの一つです。 浪費の事なんですが、浪費だと、無駄遣いという意味ですね。ほしいままに費やす。ちょっと弱い。浪費家なんていう言葉もあるくらいで、まだ、日常や人間の域を出ない。 蕩尽だと、これはもう湯水の…

民俗学漫談*バレンタインデー

バレンタインデー。ありますよね。 日本では、年間の二割があの日に消費されるらしいですが、もとは、聖ウァレンティヌスの日です。ちなみに、ウァレンティヌスは、実在したか微妙なので、聖人に祀られてはいません。 このウァレンティヌスさん、恋人たちの…

民俗学漫談*流行神

八百万の神がまします国 日本は八百万(やおよろず)の神がまします国、と言います。「まします」、というのはいらっしゃるということです。 で、八百万と書いて「やおよろず」と読みます。八が「や」、百が「お」、万が「よろず」です。 八百万は値ではなく、…

民俗学漫談*デザイン

デザインとは 今回の漫談は、デザインです。 物には、何でもデザインがあります。お椀でもお盆でも。道具でも衣装でも建物でも。 デザインは、まず、機能性。機能を引き出すためのデザインがありますね。続いて、装飾。飾り付けですね。 見やすさ、伝わりや…

民俗学漫談*文字というテクノロジー

思想をわがものに 日本美術の本をめくっていて、どうも趣味に合うのは、長谷川等伯から始まって、琳派、蕪村に芦雪や若冲できわまる感じがしました。それ以前の仏教美術や以後の浮世絵も素晴らしいとは思うんですが、あまり趣味ではないんですよ。 それ以前…

民俗学漫談*スマートフォン

バーチャル共同体 皆さん、スマートフォンをお持ちだと思いますが。 スマートフォン。今やあれを通じて社会とつながっていくものになっています。手放せなくなっちゃいましたね。 以前の携帯電話やポケベルは限られた範囲の共同体や組織とつながっていました…

民俗学漫談*名づけの力

No use to them,but it’s useful to the people that name them. 役に立ちはしないだろうけど、名づけた者とっては役に立つよ。 鏡の国のアリスのセリフです。 神社って、名前がありますよね。看板出している所もありますよね、鳥居の脇に。 名前のない神社…

民俗学漫談*絵巻物*仏像

絵巻物について 絵巻物は、奇譚(きたん)、不思議な話に仕立ててあるものがほとんどです。 書物にたいして、絵巻物は、スクロールしていきます。 スクロールは、今は、ディスプレイに表示させたものを動かすことに使われていますが。元々は、巻物の意味です。…

民俗学漫談*まざりあう自他の記憶

前回の漫談では、虚構の発生について、漫談しました。 人間は、いつの時か、虚構、フィクションを使うようになった。 どれほど正確に伝えようとしても、語りは必ずその状況に影響されて、虚構が混ぜ込む。と。 たとえば、ディズニーランドに行って、はじゃぎ…

民俗学漫談*虚構の発生

自分の経験していないことでも、平気で語れます。人は。 人間の脳って、フィクション向きですよね。ファンタジー向きですよね。 ノンフィクションじゃないですよ。 うつろとうつつのスライダー 経験を語るってことは、記憶をもとにしてやるはずの物ですが、…

民俗学漫談*宗教のサブカル化

前回の漫談で神社はフレキシブルな場だと、漫談しました。 神社のサブカル化 それで、フレキシブルな場である神社が時代の需要に答えようとして、サブカル化している気がしているんですよ。 神社にとどまらず、日本においては、宗教って、もはやサブカルチャ…

民俗学漫談*構造としての神社

教会に対してキリスト教。 お寺に対して仏教。 という事で言えば、神社に対して神道(しんとう)。 という事なんですが、これほど、舞台装置と教えの名称が重ならない宗教は珍しいですよね。宗教と呼べればだけど。 神仏分離させちゃった後の神社だからね。 神…

民俗学漫談*アニミズム

日本は、「八百万(やおよろず)の神」がまします。と言われます。 八百万(やおよろず)は、数字ではありません。ものすごくたくさん、という意味で、日本語では、ものすごく大きい数を八で表したんですね。 日本人は、自然を大切にしてきた。それは自然に魂が…

民俗学漫談*鳥居*縁日

神社に参拝に行く。 まず、鳥居をくぐりますね。 鳥居は、通る、ではなく、くぐると言います。 表札でも、ただの門でもないんですよ。鳥居は。 ぐぐるんです。別の空間にダイブする感覚があります。 お祓いは、もともとイザナギノミコトが黄泉(よみ:あの世の…

民俗学漫談*内と外について

神社って、柵がありますよね。敷地を囲って。 ちなみに、神社に門はありません。本来。 明治神宮とか、大きな神社は門があって、営業時間が過ぎれば閉めてしまいますね。 昔、どこの教会でしたか、「正月に休業」的な張り紙がしてあったのを見て、驚きました…

民俗学漫談*禁止という敷居の乗り越え方

祭です。 祭と言うと、カーニバルです。はしゃぎます。秩序を破壊します。混沌にします。 ただ、祝祭という言葉は違和感がある。カーニバルの翻訳としてならふさわしいんですが。あれ、祭は「祝祭」ですか? 日本の「まつり」はもう少し暗いものを含んでいる…

民俗学漫談*七五三

前回通過儀礼の時に七五三について触れました。 まあ、通過儀礼も儀礼ですからね。祭りの一種です。 七五三の解釈 七五三。ゴロがいいですよね。七五三。 まず、三歳。赤いおべべでお宮参り。 五歳、男のこどもが袴履いてお宮参り。 七歳。再び女の子が着物…

民俗学漫談*通過儀礼

今回は、通過儀礼についてです。通過儀礼。とある儀礼を通過します。通過して、どうするかと言うと、とある共同体、組織に入れます。そういう面から言えば、加入式とも言えますね。 社会的な共同体でも、宗教的な団体でも、存在している以上、すでにそこに権…

民俗学漫談*祭の発生

民族学漫談。と言うことですが、あるテーマをどのような切り口で書き上げるのか。 何事も、これが要です。 生活の現象を民俗学を通して、見てゆくのが、この漫談のテーマです。 それでは始めたいと思います。 過去と未来の感覚がなければ祭は発生しない 人間…