ルロワ=グーランの身ぶりと言葉 (ちくま学芸文庫) を読む。これはおもしろいと、他人にも勧めたくなる。そこで、ふと思う。思い浮かんだ人のうち、この本を自分のように興味深く読める人は、全員ではあるまい。
本を面白く読むにも、「読書力」と言ったものが要る。
単純に学力が高いからと言って、読書力も高いというわけではなさそうである。
現代文の読解問題が解けるから読解力があるかと言えば、そういうわけでもない。
読書というものは、自分の感性や知識をさらに拡げたり、つなげたり、また深める物だろう。
読書の楽しみの一つとして、普段から、自分で考えていることの解決を見るという事がある。
それも、読書力の一つだと思う。
読書力がある人は、読んだものを自分なりに解釈して、他人に教えられるレベルにもある。
知識のハブというか、ニューロンのような役割も果たせるのだと思う。
次に、非常に大雑把に読書力のレベルを示ししたいと思う。
読書力 7 幅広いジャンルの専門書が読める
読書力 6 特定の専門書や古典が読める
読書力 5 近代文学が読める
読書力 4 エンターテイメント系の小説が読める
読書力 3 タレント本や雑誌のエッセイが読める
読書力 2 新聞等を読める
読書力 1 活字はネットくらいしか読まない
読書力を上げるには、どの程度のレベルなのかを把握したうえで、少しずつ上げて行けば上がるのではないかと思われる。
書評のコツは、本の内容を端的にまとめることと、新たな提案をすること。