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哲学関連覚書

ニーチェ全集第10巻』『ニーチェ全集第10巻』「第二論文〈負い目〉〈良心の疾しさ〉およびその類のことども」393.負い目の感情や、個人的責務の感情はすでにわれわれが考察した様に、その起源をば、およそ存在するかぎりの最古の最原始的な個人関係のうちに、すなわち売り手と買い手、債権者と債務者という関係のうちにもっている。この関係のうちではじめて個人が個人と相対し、ここではじめて個人が個人と比量し合った。この関係が多少なりとも認められない様な低度の文明というものは、まだ発見されてはいない。値段をつける。価値を見積もる。等価値を考え出す、交換する―これら一連のことは、ある意味ではそれが思考そのものであるといってよいほどにまで、人間の原初の思考を占有していた。ここで最古の種類の明敏が育て上げられたのである。同様ここに、人間の矜持や他の獣類にたいする人間の優越感の最初の芽生えがあった。と推定してよいだろう。(中略)人間の特質は価値を測る存在たることに、〈もともと評価する動物〉として価値を見積もり評定する存在たることにあったのだ。売買というものは、その心理的な付属物をも合わせて、いかなる社会的な組織形態や結合の始まりよりも一層に古いものである。というよりむしろ、交換・契約・負債・権利・義務・決済などの感情の芽生えは、まず個人権というもっとも初歩的な形態からして、やがてもっとも粗大で原始的な社会複合体へと移行したのである。この移行には同時に、権力と権力とを比較したり、権力で権力を推し量ったり、見積もったりする習慣の同じ様な推移がともなっていた。かくて人間の眼は、この遠近法に標準を合わせる様になった。そして、たどたどしいながらも有無をいわさず同一方向へ直進する古代人類の思考に特有の、あの無骨な首尾一貫性をもって、やがてほどなく人間は、「すべて事物はその価格をもつ。ありとあらゆるものが支払われうる」という大まかな一般命題に到着したのである。―これがすなわち正義の最古の、最も素朴な道徳規範であり、地上におけるあらゆる〈好意〉の、あらゆる〈公正〉の、あらゆる〈善意〉の、あらゆる〈客観性〉の始まりであった。この最初の段階における正義というのは、ほぼ同等の力をもつ者たちのあいだの、互いに折り合いをつけ、決済によって互いにふたたび〈協調〉し合おうとする善意であり、―そして、力の劣った者たちについては彼らを強制して彼ら同士のあいだで決済をつけさせようとする善意なのである。

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魚増(うおます)

   魚増(うおます)

 

新宿駅頭(えきとう)を西に出て、超高層ビル街を抜け出たところに、かつての景勝地の面影を残す中央公園がある。中の池に落ちる滝は、いまでは人工の滝に見えるが、かつては自然の滝であった。滝のほか、大小の池を擁し、江戸時代から名所として知られ、周辺には、戦前まで花街が賑わいを見せていた。

中央公園の北側は長い坂になっていて、山の手と下町の境をなしている。

下りきったところは、青梅街道と甲州街道に大きく挟まれ、ゆるやかな谷を形作り、先にずっと行けば、神田川が流れる低地に出る。

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夜の覚書

夜の学校、夜の教会、夜の東京タワー
夜とつけるだけで、タイトルに惹かれてしまい添うてず。
夜は、人を引き付け、そして呑み込もうと、誘ってきます。
誘惑に対する抗いがたまりません。
ジェットコースターなどとは比べ物にならないのです。
真夜中だけあける薬屋の話

月も夜景も些事を忘れるためにある
何かを作る、表現するという事からの自由

すべりゆく1日さえかえるよぞら

すべりゆく1日さえかえるよぞら

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近時片々

ちなみに、唐揚げは、本来、「空揚げ」だそうです。

天ぷらのように衣をつけて揚げないので「空揚げ」だと、昔、聞いたか、読んだかしたことがあります。

記憶は、ないまぜになって、教養とか、常識とか言うものになってゆくのかもしれません。

思い出は、ないまぜになって、人の何を作り上げてしまうのでしょうか。

 

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マスターのような人

ニコニコ動画は、映像の上に見ている人々が思い付きのコメントを載せる機能があり、見ていると面白いものがある。

そのような動画の一つにジャズ音楽を聞かせる動画があるが、

それがあたかもジャス喫茶やジャズバーなどで音楽を聴いているかのようなノリになっている。

純粋に曲に対するコメントもあるが、『マスター、コーヒーを』とか、『マスター、ジンライムを』などという具合に客としてのノリが多い。

 

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